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第41話 Feria del Agricultor (フェリア)朝市 その2
 店の人の売り方はさまざまで、日本の活きのいいお兄さんのごとく、「へい、いらっしゃい、いらっしゃい、お姉さん、キャベツはいかが?」とだみ声を発している人もいれば、ただ、呆然と何も言わず座って客が来るのを待っている人もいる。また、近づくとニッコリして、野菜を入れるビニール袋を差し出す人もいる。自分も何かを買いに行ったのか、親が6歳ぐらいの子供に店番をさせているお店で買い物をしたことがある。どこもビニール袋を用意してくれているのだが、その子のお店は無かった。隣の店のお兄さんに、「袋ちょうだい」とせがむその子。しょうがないなーという顔をして、そのお兄さん、袋を一枚渡す。私が紙幣を出したら、その子は「これ崩して」とまたお兄さんに頼んだ。これまた、やれやれという顔をしてそのお兄さんは両替をする。その坊やは、たどたどしくお釣りを計算して、私に渡した。幼い割には間違うことも無く、お釣りをくれた。可愛い店番だ。

  コスタリカに来たばかりの頃、毎週飲んでいたのがサトウキビジュース。こちらでは、ボロのトラックの荷台に、山盛りにサトウキビを積んで運んでいるのを見る。朝市では、その場でサトウキビを機械で絞り、ネットで漉して、使い捨てカップに入れて売っている。その機械は見た目、正直言ってとても汚い。子供の頃、ディズニーの「眠れる森の美女」の絵本で見た「糸車」のような車輪が「ガタガタガー」と音を出しならが回っている。真ん中に四角い筒のようなものがあり、そこへ、洗ったと信じたいが、外皮を付けたままサトウキビの茎を入れていく。サトウキビの茎は細い青竹によく似ている。1本1m50cmほどはあると思う。2回ぐらいは同じサトウキビを入れて漉している。その生ジュースは青汁よりこげ茶がかっている色で、綺麗な色ではないが自然の色だ。日本でサトウキビを見たことも飲んだこともなかったので、自然の甘さに感激した。衛生上問題がないかはわからないが、一度も主人と私は腹痛などなかったので、大丈夫だったのだろう。

 スーパーでも、野菜売り場に、プラスチックのボトルで生ジュースが売られている「Jugo de Ca n a」。また、外皮をむいた白いサトウキビの茎「Ca n a Trozo」として、10cmぐらいに切られ、300gが約60円で売られている。青竹をかじったことはないが、竹を割ったのと同じ繊維質で、かじるとジワッと甘い汁が出てくる。でも、その汁は透明だ。外皮がないからだろうか。6歳上の主人によると「ワシが子供の頃は八百屋で売っていて、おやつ代わりにたまにかじった。これは、あまりかじり続けると虫歯になる」のだそう。コスタリカに来た折には、朝市がだめでもスーパーで買ってお試しあれ。

つづく
 

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